掃除とメンタルの関係について

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年末になれば家族みんなで大掃除をしたり、学校で掃除当番を割り振られて掃除をしたりと、大人から子どもまで、誰もが日常的に掃除を行います。使えば使う分だけ汚れは溜まりますから、掃除をしたってすぐにまた汚くなると思うと、掃除を面倒に感じることもあるでしょう。

しかし、掃除をしなければ汚れは溜まる一方です。汚い部屋で生活をしていると、ダニやカビが発生してハウスダストアレルギーを引き起こしたり、花粉症など他のアレルギー症状を悪化させる恐れがあります。

更に、汚い部屋で過ごしていると精神的にも無気力になったり、汚さに慣れてしまって、それまで以上に部屋が汚れても気にならなくなってしまうこともあります。心が乱れていると部屋も乱れると言われることもあるくらいで、掃除と精神は様々な結びつきをしています。

今回は、掃除とメンタルの関係について見ていきたいと思います!

掃除は、うつ病にいい影響を与える

近年、うつ病を発症する方が増加傾向にあります。以前は、馴染みのなかったうつ病も、今では誰もが発症するリスクを持っており、一般的な病気になってきました。そんなうつ病には、身体活動が気分の落ち込みやうつの症状にいい影響を与えるようです。

ストレスや不安症で苦しむ方々の中には、身体活動に対して消極的な方が多いのですが、1週間に1回以上、20分間以上の継続的な身体活動は、うつ病にも効果的なのです。これまで、運動は、心疾患、糖尿病、高血圧症などの身体疾患に有益なことは知られていましたが、うつ病などのメンタルにもたらす有益性は明らかになっておらず、また、あまり注目されていませんでした。

しかし、2008年にはイギリスの医学誌に、掃除などの家事をすることによって、家が綺麗になるだけでなく気分も高められるとの報告がありました。スポーツのような激しい身体活動も有効ですが、掃除のようなわずかな身体活動であっても、いい影響があるのです。

また、掃除などの家事、ガーデニング、スポーツ、ウォーキングなど、種類を問わず日常の身体活動によって心理的苦痛のリスクが低下し、身体活動が頻繁であればある程、庫の効果は大きくなります。

ですから、普段からちょっとした掃除でも構わないので、取り組むようにすれば、家の中も清潔に保てますし、心も元気になれるのです。

整理整頓は、仕事のモチベーションを上げる

部屋の清潔さレベルは、そこに住む人を表しているとも言われます。例外もありますが、仕事が出来る人の机の周りや部屋を見てみると、整理整頓がきちんとされています。そして、幸せそうにしている人の部屋を見てみると、綺麗に保たれていることも多いです。

「もっと仕事をテキパキとこなせるようになりたい!」と思ったら、仕事の技術を身につけることも大切ですが、まずは身の周りを見てみましょう。仕事を行うための机の周りは、綺麗に整頓されているでしょうか?

仕事をしていると、資料などの書類が増え、増えたものを乱雑に積み重ねてしまう方もいらっしゃると思います。しかし、何でも積み重ねていると、いざその資料を活用したい時が訪れても、探さなくてはいけないので、すぐに使うことができません。

書類は放っていると、どんどん溜まってしまうものですので、すぐに使うもの、使うかもしれないもの、使わないものに分けましょう。使わないものはとっておいても仕方がないので、捨てましょう。使うかもしれないものも、取っておいても余り使うことがなかったら、すぐに捨てましょう。

そして、使うもの、使うかもしれないものを保管する時にも、乱雑に積み上げるのではなく、種類別などで分けてファイリングしましょう。ファイリングがされていれば、探しやすくなります。

これを行うだけでも、机周辺は片付きます。綺麗で仕事のしやすい机になれば、仕事の効率も上がりますし、仕事へ向かうモチベーションも上がります。

エッセンシャルオイルを使った掃除で心も癒されよう

最近は、エコに取り組む方も多くなり、人にも自然にも優しい"ナチュラルクリーニング"が注目されています。ナチュラルクリーニングでは酢や重曹を使って掃除をするのですが、これらを使って掃除用スプレーを作る時にエッセンシャルオイルを加えると、掃除をしていてもいい香りに包まれます。

エッセンシャルオイルには、殺菌・消毒作用があり、癒しの効果もありますので、掃除をする時に使えば心もリラックスしながら取り組めます。

ここでは、どんなエッセンシャルオイルをどのように使うのかを見ていきましょう。

まずは、掃除機です。掃除機をかける時に掃除機から排出される空気の独特のニオイを不快に感じる方は多いでしょう。掃除機のごみパックの中にエッセンシャルオイルを数滴垂らせば、殺菌作用があり、排気口から出るニオイ防止にもなります。オススメは、レモングラス、ユーカリ、ティーツリーです。

次に、拭き掃除です。拭き掃除をする時にはバケツに水やぬるま湯を溜めますよね。そこにエッセンシャルオイルを数滴垂らしてから雑巾を絞って、床、冷蔵庫の中、トイレなどの拭き掃除をするといいでしょう。オススメは、レモン、ユーカリ、ティーツリーです。

そして、洗濯機です。これは掃除と言うよりも、洗濯ものや洗濯機の中の殺菌や香りづけですが、すすぎが終わる直前にエッセンシャルオイルを数滴垂らすといいでしょう。オススメは、ユーカリです。

最後に、防虫対策です。衣類を守るためにクローゼットへ防虫剤を入れることがありますが、虫から守れても、衣類は独特のニオイがする時もありますよね。トイレットペーパーの芯にエッセンシャルオイルを1~2滴垂らすと、防虫剤代わりになりますので、この芯をクローゼットやタンスの中に入れれば、防虫対策もできますし、いい香りがするのでニオイ対策にもなります。オススメは、ゼラニウム、シダーウッドです。

掃除は部屋を綺麗にするだけでなく、己の心も綺麗にする

時間に追われる日常の中、掃除をするのは面倒と感じることもあるでしょう。子どもでも、学校で掃除当番を割り振られていても逃げ出してしまったり、面倒くさがったりすることもあります。

掃除は、自ら進んで、楽しみを見出しながら行うというよりも、「やらなければ部屋が汚れたままになってしまうから......」と仕方なく行うことが多いものです。しかし、掃除は清潔を保つためだけでなく、心にとっても大切なことなのです。

日本には、剣道、弓道、柔道など"○道"と呼ばれる武術や稽古事が多いです。中学校では、剣道や柔道など武道は体育の必修科目になり、剣道や柔道などは割と身近な存在になりました。これらの"○道"と呼ばれる武術や稽古事を行う時には、稽古の前と稽古を終えてからは、必ず稽古場の掃除をします。

例えば、剣道ならば、剣の技術を習得することだけを目的としていると思われがちですが、剣の技術と剣を手段として心を磨くことを目的としています。ですから、心をこめて道場の掃除をすることも剣道の中では大切な修行の一つなのです。

筆者は学生時代には剣道を習っていましたが、稽古が終われば毎回掃除をしましたし、家庭の大掃除と同じように道場でも大掃除を行いました。また、剣道場の隣にあった柔道場でも、柔道の稽古が終われば練習をしていた人々は、道場の掃除をしていました。

現代では、掃除は仕方なしに行うものになってしまっていることも多いですが、武道や稽古事の世界での掃除は心を磨くための大切な修行の一つなのです。

また、掃除は武術や稽古事だけでなく、仏教の世界でも日ごろの修行として大切にされています。僧侶が行う修業はいくつもありますが、その中でも作務はとても大切にされています。作務とは、掃除、片付け、草取りなど体に汗して働く作業を指します。仏教は人格を完成させるための教えであり、その手段の一つとして作務の大切さが教えられます。

武道、稽古事、仏教のどれを見ても、掃除は綺麗にするためだけの行為ではなく、自らの心も綺麗にする行為として大切にされているのです。

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