高齢者がいる家庭で掃除するときに注意したいこと

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健康に過ごすためには、日々の掃除が欠かせません。汚れをそのままにしていると、ダニ、カビ、ホコリなどが原因でハウスダストアレルギーになったり、アレルギー症状を悪化させてしまいます。元気に過ごすためには、掃除をして清潔を保つことが大切なのです。

掃除は、若い世代にも必要なものですが、現代の日本は高齢化が進み、ご高齢の方と一緒に暮らす方も多くなりつつあります。ですから、お年寄りに合わせた掃除についても考える必要があるのです。また、ご高齢の方と一緒に暮らしていなくても、家族の中でご高齢者が一人暮らしをしているならば、ご高齢の方が快適に暮らせるために掃除について考えてあげましょう。

今回は、ご高齢者と掃除について考えていきましょう。

ご高齢の方は、転倒しやすく骨折もしやすい

料理や洗濯を毎日行っている方は多いでしょう。しかし、掃除はどうでしょうか?一日や二日、掃除をしていなくても暮らす時に不便を感じることはおそらくないでしょう。そのため、ついつい掃除を後回しにしてしまうこともあります。

掃除をして家の中を清潔にすることは、健康を守るためにも大切なことです。ご高齢の方にとっても、家の中を清潔に保つことは転倒予防や感染症予防に繋がる大切な要素です。また、部屋が散らかった状態だと心も乱れると言われることもあり、家の中の清潔さは精神面にも影響します。

テレビを見ていると、ご高齢の方が転倒して骨折した......なんてニュースや特集を見かけることが多いです。年齢を重ねれば重ねるほど、転倒によって骨折し、ひどい場合は寝たきりになってしまうことも多くなります。筆者の知り合いのご高齢の方でも、年齢の割に足腰も丈夫で元気な方だったのに、家の中で転倒し、足の骨を骨折したために後遺症で支えなしでは歩けなくなってしまわれた方がいらっしゃいます。

高齢になると、筋力が衰え、足腰が弱って太ももやかかとが上がりにくくなり、ちょっとした段差でもつまずきやすくなります。また、バランス感覚も年齢とともに衰えるので、ふらつくことも多くなりますし、視力の衰えによって段差に気付きにくくなります。

ご高齢の方は、骨粗鬆症にもなりやすく、骨粗鬆症になっている場合だと健康な人なら何て事のない小さな衝撃でも骨にひびが入ったり折れてしまったりします。自分で歩ければ、思った通りのことをできますが、動けなくなるとそれだけでストレスも溜まり、精神的にも影響があります。

ご高齢の方の転倒予防をする方法

ご高齢の方の転倒を予防するためには、まず、家の中の片付けや掃除を心がけましょう。ご高齢の方に限らず、床に新聞、雑誌、衣服などが散らかっていたり、階段や廊下に物を置いていれば歩く時の障害になります。避けて歩くことが出来ればいいのですが、ご高齢の方だとそういったものにつまずきやすいので、床、廊下、階段などに物を散乱させないようにしましょう。

また、電気コードなども足が引っ掛かる可能性がありますので、歩く時の障害にならないように対処しましょう。床に水や油がこぼれている状態でも、滑りやすくなってしまうので、床がぬれていたらすぐに拭くように心がけましょう。

しかし、どのようなことでご高齢の方が転倒しやすいのか聞いても、実際に掃除の時に活かそうと思ってもなかなかわからないことだってあると思います。ご高齢の方の苦労は、実際に高齢になるまでわかりません。

ですから、ご高齢の方の転倒を予防するためのルールを設けるといいでしょう。例えば、"床には物を置かない"、"使ったものはすぐに片付ける"などのルールがいいでしょう。難しいルールを作っても、「これはセーフ?それともアウト?」とボーダーラインがわからなくなりますし、無理をしなければできないようなことならばストレスになって長続きしません。

ルールを作っても数日しか維持されないのならば意味がありません。ルールを決める時に大切なのは、わかりやすく、無理なく長続きできるようにすることです。また、物の置き場所も決めておくといいでしょう。

掃除をして清潔を保てば、精神面でも良い効果がある

家の中をしっかりと片付けて清潔に保つことは、転倒防止になります。そして、清潔にしていれば心もすっきりとすることも多いです。散らかった状態だと、使いたいものがすぐに見つからなかったり、物につまずいたりしてイライラすることも多くなります。掃除をしようとしても、物が床に散乱していれば、掃除機をかける前にまずは物を片付けなければならなくなるので、掃除にかかる時間も多くなります。

掃除をしづらい状態の部屋だと掃除のやる気もわかなくなり、更に部屋の中が荒れていくことだって起こりうるのです。しかし、物が整頓されて、掃除がしやすい部屋ならばどうでしょうか?探している物を見つけやすくなり、綺麗な状態を保ちたいと思えて掃除にも積極的になれます。

掃除をする時には掃除機をかけるために歩いたり、雑巾がけをするために屈んだりと身体を動かしますので、掃除はご高齢の方の体力維持にも繋がります。こまめに動いていれば、反応も鈍らず、何かあった時でも転倒しにくくなることもあります。更に、掃除では右手と左手のそれぞれが違った動きをすることも多いので、脳が活性化されて認知症予防にも繋がるでしょう。

掃除をして部屋の中を清潔に保つように心がけていれば、精神的にも清々しい気分でいられたり落ちつけたりしますし、体力づくりにもなります。もしも、一緒に住んでいるご高齢の方が掃除をしたいと言ったら、一緒に掃除をするようにしましょう。そうすれば、家族のコミュニケーションにもなります。

また、誰かから感謝されて嫌な気分になる人はいませんので、ご高齢の方が掃除をした時に「ありがとう」の一言をかけるようにすれば、ご高齢の方の生き甲斐にもなります。

ご高齢の方と離れて暮らしている場合

ここまでは、家族と一緒にご高齢の方が暮らしている場合の掃除について見てきました。家族と一緒に住んでいるのならば、ご高齢の方の力だけでなく、家族の力も加わって生活環境を維持しやすいでしょう。

しかし、一人で暮らすご高齢の方ならばどうでしょうか?一人で暮らすということは、全て一人でこなしていかなければいけないのです。若いうちの一人暮らしならば、面倒だったり、大変だったとしても、それなりに回っていきます。

ご高齢の方は、筋力や体力の衰えにより一人で全てをこなそうと思っても若い人と同じように出来ないことが多いです。そのため、清潔な空間作りをしようと思っても、ご高齢の方だけではどうにもできないことだってあるのです。

だからといって不衛生なところで過ごしていれば健康を損なう恐れもありますし、床に置いている物でつまずいてケガをするかもしれません。ですから、ご高齢の方と離れて暮らしているご家庭は、まず、ご高齢の方の健康状態や体力などから、ご高齢の方が自分でできること、できないことを確認してみましょう。

チェックの仕方は、まずキッチン、浴室、トイレ、寝室など場所別にやることを書き出します。そして、ご高齢の方と一緒に一つずつ検討をします。ご高齢の方の力だけではどうにもならないことは、公的な介護保険を使ってやってもらえること、自費で受けるサービスなど、どのようなものを使うのか考えましょう。

先程も述べましたが、掃除はご高齢の方の体力維持にも繋がります。もしも、自分で動けるのであれば、庭の落ち葉掃き、モップがけなどの無理のない作業を行うようにすればご高齢の方の日常生活動作の低下も防げます。

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